Melancholia


この映画を観る前に、簡単なアブストラクトを読んでおくと、ストーリー性が理解できて良いと思います。ストーリーが初めと終わりとでは、まったく違う内容になるので、映画館で配っている要約文を読むと理解できる。「惑星衝突による地球滅亡の危機。そこで試される魂の救済とは。運命に従うか、それとも永遠に身を委ねるか。世界が終わりを告げる瞬間、あなたならー。その日は、人生最高の日になるはずだった。姉のクレアと、その夫ジョンの豪華大邸宅で盛大な結婚パーティーを行なうジャスティン。伴侶となるマイケルとともに皆に祝福されながらも、何故か激しい虚しさと気だるさに囚われる。そして、巨大な惑星メランコリアが地球に向けて近づいていることを知り、焦燥や絶望ではなく、何故か、心が軽くなっていく感覚を覚える。だが、それは同時にメランコリアが世界の終わりをもたらすことを意味していた・・・。」とにかく、全体を見ない事には、何も言えない映画です。ジャスティンは、Marie-AntoinetteやSpider-Manで主演していたKirsten Caroline Dunst(女優)さんでした。綺麗な方です。

Sarah's Key


この映画は、大好きな弟を大事に守ってあげたい気持ちが仇となってしまう映画なのか、それとも、家族愛を考えた方が良い映画なのか、微妙ではあるが、一つ言える事は、戦争が犯した真実は曲げることができない。戦争という愚かな戦いが、罪も無い人達、子供を巻き込み、家族を引き離し愛を打ち砕くのであるという事。そして、その不幸を背負わされた人達は、その世代だけではなく次の世代へもその不幸を受け継ぐことになってしまうと言うことを、分からせる映画であるかもしれません。とにかく、戦争だけは決しておこしてはいけない。罪も無い人達を苦しめてはいけない。しかし、それは現代社会において戦争だけではないかもしれません。とても素晴らしい映画です。私は、涙をぬぐった映画の一つである事だけは言えます。

The Good Doctor


ん~って考えさせられる映画です。個人的にあまり好感を持ちませんね。医療事故を装っていますが、実際にその原因を作ったのは若い医師(主人公)であり、隠し通したのだから、最低です。しかし、父親は気付いていた。やっぱり、肉親は意思の疎通があるから原因を察知できます。そして、故意に患者に行なっていた点滴のすり替えなどの医療行為を患者の日記によって判ってしまうが、それをまた隠す為に、医師として超えてはいけない一線を越えてしまう。しかし、それも隠し通し免れるという、ストーリー。現代社会の闇の部分なのかもしれません。子供には見せたくない映画の一つかもしれません。

The hunter


この映画、映画館の人も言っていたくらい、とても良い映画でした。最後に、親しくなった家族が殺されてしまうのは、とても悲しかったが、男の子が生き残って良かったなってつくづく感じます。しかし、男の子はなぜ、タスマニアタイガーの居場所を知っていたのでしょうか。それにしても、この映画でもそうですが、主人公が追うタスマニアタイガーがもう一歩のところで見つかりそうな時、必ずそれを横取りしようとする人間が現れる。これは、社会の常です。頂上に手が届こうとする寸前にそれを横取りしようと企む人間は必ずいるものです。防御しようがないが、その時が来たら命をかけて正々堂々と戦うしか方法はない。そんな事を教えてくれる映画でもありました。

L'uomo che verrà


とても、衝撃的な映画です。映画が終わっても、観客は席を立とうとしませんでした。エンドロールが終わるまで、観客は釘付けになっていた凄い映画です。戦争の悲惨さと、平和の重要性を悉く言わしめた映画だと思います。最後に、虐殺の中でも少女が奇跡的に生き残り、自分の弟を助けて育てていくという決意にも似た場面が、悲惨な状況の中で一筋の光を見たような気がします。本当に、価値のある良い映画でした。ちなみに、子役の少女はプロの女優さんではないそうです。それも、また凄い事です。日本ではありえません。